動画素材配布サイトと著作権上の注意

世の中にはさまざまな動画素材配布サイトがありますが、実際にこのようなサイトにアップロードされている動画を使用する際に気をつけておきたいのが著作権の問題です。思想や感情を創作的に表現したもののなかでも、美術や音楽、文芸などのカテゴリに属しているものは著作権法による保護の対象となり得ますので、動画の場合も当然ですが法律上の著作物ということができます。

著作権とはいっても大きく分けると人格権と財産権というふたつのグループに分かれており、そのグループのなかでもさらに枝分かれした権利があるという状態です。そのため片方の権利だけに注意していても、もう一方の権利を侵害するような使い方をしていてはやはりアウトとなり、著作権者から損害賠償を請求されたり、場合によっては刑事罰を科せられてしまうことさえあります。

人格権としての著作権には創作した人自身が公表するかどうかなどを決められる権利、氏名やペンネームを表示できる権利、他人にみだりに内容を改変されない権利が含まれています。そのため動画素材配布サイトにアップされている動画をホームページなどに転載して使う場合には、作者の明示や改変禁止などが規約で定められていないかどうかに注意することが重要です。

また財産権に属する著作権は種類が多く、複製権や上映権、公衆送信権などがあります。したがって覚えるだけでも大変な部分はありますが、たとえばダウンロードした動画をコピーして他人に配布できるのかどうかや、ホームページやテレビなどの媒体を通して広くアクセスできる状態にしておくことができるのかどうかを確認しておく必要があります。

さらに気をつけたいのは動画素材配布サイトにアップロードされているからといって、アップロードした人と本当の作者とが違っている可能性もあることです。この場合は知らなかったとはいえ、ホームページなどで拡散することがもとの原作者の権利を侵害することにもつながりかねません。